皆さんは、「欲求階層」や「自己実現」という言葉はご存じでしょうか?
人の心理に興味があったり、ビジネスに精通している人であれば、みんな知っているこの2つのキーワード。
僕は、これらの言葉とともに日本でも有名になったアメリカの心理学者アブラハム・マズローについての情報発信をさせていただいております。
というのも、マズロー心理学は、しっかりとその内容を吸収できれば、僕たちの人生をより豊かにしてくれる可能性に満ち溢れていると思っているからです。
仕事・人間関係・心身の健康・お金といった、人生におけるあらゆる問題。
あるいは、
「やりがいと言えるものがない」
「いつも同じ過ちを繰り返してしまう」
「何故か思うように人生が上手くいかない」
「将来への不安を常に心のどこかで感じている」
「毎日なんとなく慌ただしく過ごして終わってしまう」
といった、恐怖や不安、虚しさや自他に対する批判的な感情。
こういった、現代社会に生きていれば誰しも一度は悩まされたことがある気持ちにマズローはそっと寄り添ってくれるだけでなく、それまで自分が抱いていた世界観を根底からひっくり返してくれるようなパワフルな発見を与えてくれるんです。
実は、いまの世の中において本当の意味で自分らしくイキイキとした毎日を過ごせている人々は、とある共通点があります。
その共通点とは、彼らは皆同様にマズローが教えてくれるアドバイスを自分の人生に取り入れているということなんです。
もっとも、これは僕が勝手に思っているだけで、彼ら自身にその自覚はないと思いますが(笑)
いずれにしろ、本人にその意識がなくとも、彼らは自分でも知らず知らずのうちに必ずマズローが教えてくれている「理想の人生を生きるコツ」を実践できているんですよね。
そして、自分が本当に心の底から望んでいる人生をおくることができている人というのは、仕事では成果を上げつつ働くことを楽しんでおり、プライベートも充実し、周囲の人々とも非常に良好な関係性をもてています。
また、彼らは必ずしも大金持ちというわけではありませんが、お金への心配で心を疲弊することもありません。
精神的にも健康そのもので、明晰かつ聡明、なおかつ感受性・感性もビンビンに鋭いです。
そして、現代社会とも上手に折り合いをつけつつも、自分を押し殺すことなく、むしろ自身がもっている可能性を思う存分発揮して世の中に貢献しています。
もちろん、彼らも何かに苦悩したり葛藤したりすることはありますが、そのような事柄ともしっかりと向き合い冷静かつ有効な方法で、目の前の問題に対処する術を身につけられています。
一言でいえば、彼らはありのままの自分を表現し、他者との与え合いのなかで精神的な自由を謳歌できているのです。
そして、このような人々に共通することは、知識や能力の高さではありません。
生まれ持った才能やセンスとも無関係です。
特別に幸運に恵まれていたという理由でもありません。
彼らにはもっと別の特徴があり、それは僕たち誰しもが同じ状態でいられる可能性をもっているものです。
そして、その特徴の身に着けるヒントをマズローが語ってくれているからこそ、僕はそれを多くの方に知ってほしいと思っているんです。
言い換えれば、「みんなもっとマズロー声に耳を傾ければ絶対人生がより良いものになるのにモッタイナイ!」というのが僕の本音ということですね(笑)
「あなたのその悩み、マズローが解決策を教えてくれているよ!」という事をお伝えしたくて活動していると言ってもいいかもしれません。
あるいは、すこし大袈裟に言わせてもらうと、もしマズロー心理学が正しいかたちで世の中に浸透していけば、社会的な問題もおおかたは解決するのではないかとすら思っています(笑)
いや、これはやはり大袈裟な話ではなく、マズローの語る心の話をみんなが理解しそれを自分の実生活に落とし込むことで、世界はそれぞれの個性が調和しあった、彩り豊かな幸せな世界になるのではないかと信じています。
しかし、残念ながら、マズロー心理学の研究を専門とさせていただいている僕からすると、巷に溢れているマズロー関連の情報は間違ったものだらけなんですよね。
先程出てきた「欲求階層」や「自己実現」という言葉についても、多くの日本人はそれらの内容を誤解してしまっているのは、あまり知られていない事実。
でもだからこそ、マズローの言っていることをもっと多くの人に正しいかたちで知ってほしい。
というのも、僕自身がマズローに助けてもらったことで、自分を受け容れ本当に望ましい人生を味わい出せるようになったからなんです。
それまでの僕は、いわゆるダメダメ人間。
自分のなかの恐怖心から安全だけれどそれほど興味のない仕事に就き、心の奥底では不平不満だらけのくせに、自分を欺きながら慌ただしい日々に忙殺されることでそのことから目をそらす日々。
その一方でどこかいつもモヤモヤ感は感じていたので、隙を見ては自分探しに明け暮れ、その都度自己否定を繰り返し、無い物ねだりの連鎖に陥り欠乏感ばかりが募るいっぽう。
人付き合いにおいてもストレスだらけで、誰かと接するときは相手から嫌われないよう、何かを選択するときは皆から後ろ指を指されないようにするために、常にニセモノの自分の仮面を被ることで自分を守っていました。
お金に対する不安も非常に大きかったですし、プライベートも充実とはほど遠いカサカサ&冷え冷え状態。
心は渇き切っていて、「生きている」というより「死んでいない」という感じでした。
そんな毎日を何年も送り続けることで、結果的にはある日ウツ病に…。
まあ、ウツなんて今時よくある話なんで大したことでもないんですが、そんなダメダメ落ちこぼれな僕を大きく変える一つのキッカケになってくれたのが、何を隠そうマズロー心理学だったんです。
マズローが与えてくれたギフトが、仕事・人間関係・心の健康のすべてがグチャグチャだった僕にとって、本当に救いになりました。
そんな、人ひとり変えるには十分すぎるほどの叡智がギッシリとつまったマズロー心理学。
僕はそのマズロー心理学を、一つの樹に例えられると思っています。
まず、すべての根っこにあるのが、先程も出てきたキーワードである「欲求階層」。
欲求とは一言で言えば「~したい!」という気持ちの事ですが、この「~したい!」という自分の気持ちになかなか素直に従えないのが現代社会に生きる僕たちだと思います。
しかし、マズローが語る欲求の話を自分事に落とし込むことができれば、誰もが健全なかたちで自分の心を満足させる達人になることができます。
次に、樹の幹にあたるのが、二つ目のキーワードでもあった「自己実現」。
自己実現を一言で言えば、それは「ありのままの自分の可能性を余すことなく発揮する」ということ。
そして、それによって社会と結びつくことができ、自己犠牲を伴うことなく健全なかたちで人の役に立てている状態。
当然、そのような状態は、喜びと感動と感謝を僕たちにもたらしてくれます。
この自己実現を生きることは、自分が求めているあらゆる豊かさを手に入れ、自分が本当に理想とする人生を送ることに直結しているんです。
ちなみに、僕は自己実現という言葉には「開花する」というイメージをもっています。
続いて、「自己実現」という幹から枝として広がるのが「自己超越」になります。
この「自己超越」に関してはかなり込み入った話なので詳細は割愛させていただきますが、マズローはこの「自己超越」という概念を人間の秘める究極の可能性と考えていました。
そして、これは少々専門的な話になるのですが、「自己超越」というその枝に生い茂る葉っぱたちが、「B価値」や「B認識」、「至高体験」、「ユーサイキア」、「Z理論」などといった、樹全体を潤いで満たしみずみずしくしてくれる考え方や概念です。
こういった事柄について触れ、樹全体としてマズロー心理学を自分の人生に取り入れることで、僕たちは本質的な意味で最も望ましい人生を堪能することができるのです。
ちなみに、この樹が育まれた土壌は、マズローという人物の愛情深い優しい人柄や、一人の研究者としてのストイックな一面や卓越した好奇心・探究心といった個性になりますね。
このような全体像をもっているマズロー心理学をイメージ図にすると、下記のような感じでしょうか。
ちなみに、マズローの書いた書籍のなかで日本語翻訳されているものは、マズローの代表作とも言える『人間性の心理学』をはじめ全部で6冊あるのですが、マズロー心理学に秘められた栄養をその身にギュギュっと詰め込んだことで実った果実が、これらの6冊の書籍だと僕は思っているんです。
イメージ、伝わりましたかね?(笑)
そして、僕はこの樹の存在をみなさんに知ってほしくて活動させていただいているということなんです。
もしくは、この樹の木陰でくつろぐ安らかさやこの樹を探究する面白さを伝えられたら嬉しいなと思っていると言ってもいいかもしれません。
要は、マズローの樹のもとで、みんなでワチャワチャできたら良いなというのが、僕の素直な気持ちです(笑)
もちろん、ワチャワチャと言っても別にそれぞれがしたいようにこの樹の下で過ごせば良いと思いますし、言うまでもなくマズローの樹は一人でいたい人や、そっとしておいて欲しいときにだって、その木陰に分けてだてなく招き入れてくれます。
とはいえ、一人でマズローを探究するのも良いのですが、やっぱりみんなであーだこーだ意見を言い合いながら探究した方が理解が深まると思うんですよね。
つまるところ、『大きなマズの木の下で~♪』といった感じで、色んな人が思い思いの形でこの樹からのギフトを受け取ればいいのであって、そのお手伝いとしての情報発信役を僕が勝手にやらさせてもらっている感じでしょうか。
そのような意図のもと、「マズロー心理学に眠る宝物を見つけ、自分という自由を謳歌する」というコンセプトで「にっぽんマズロー探究部」の活動をさせていただいています。
なお、その活動の一環で僕はマズロー関連の書籍を現時点で4冊出させてもらっているのですが、それらはあくまでマズローの樹を僕なりの視点で本というコンテンツにさせてもらったもの。
つまり、マズローに人生を変えてもらっただけじゃ飽き足らず、更なるおこぼれを授かろうとしているということになります(笑)
ちなみに、その4冊はこんな感じです。
なお、一番左の本は先程のマズローの樹の土壌と根っこ(マズロー心理学の基本と欲求階層)について書いたもので(自称水色マズロー)で、幹(自己実現)をメインテーマにしたものが左から二番目のオレンジマズローです。
そして、マズローの樹は見る角度を変えれば色々な表情を見せてくれるので、「仕事」という視点で樹を眺めてまとめたのが三つ目の「青マズロー」で、「心の健康」という別の目線で樹全体をとらえて書いたのが四つ目の「黄マズロー」になります。
ちなみに、現在は次の書籍を執筆しているのですが、今後は「自己超越」についてまとめた書籍や、「人間関係」や「子育て」という視点でマズローの樹をまとめた書籍も出版して、それらのテーマカラーをそれぞれ赤、緑、ピンクにすることで、最初の4冊と合わせて全7冊の『マズローレンジャー』みたいにするのがいまの夢です(笑)
つまるところ、僕のような一般人でもこれだけのカラフルさを見いだせるほど、内容が豊富であるがゆえに色とりどりの姿をみせてくれるのがマズロー心理学の魅力の一つと言えるでしょう。
そして、先ほどの電子書籍作家としての活動も含め、僕が「にっぽんマズロー探究部」の顧問という立場を通してやっていることは、マズローの樹の根本に腰掛け、りんご(果実)を食べながら、「これ、スゴく美味しいんだよ!みんなもよかったら食べてみて!」ってことなんです。
樹の木陰で過ごすだけでなく、あるいは実になっているりんごを眺めるだけでなく、実際に色々な人にそのりんごを食べてみて欲しくて日々の取り組みをしています。
(ちなみに、このサイトのトップページのイメージ写真と、この記事で先ほど張り付けていたイメージ写真の樹に咲いているのは、りんごの花です。)
もっとも、そのりんごを食べた感想は人それぞれ。
美味しいと言って残さず全部食べる人もいれば、まずいと言って一口で放り捨てる人もいます(笑)
味わいだって、甘さを感じる人もいれば、酸味や苦味を感じる人もいます。
りんごの持つその風味に、優しさや懐かしさを感じる人もいれば、古びた味わいだと言う人もいるでしょう。
「なんて刺激的な果物なんだ!」と感激する人もいれば、「こんなん他の樹に実るヤツと変わらないじゃん」だったり、「私はこれよりもアッチの樹で実るりんごの方が断然美味しいと思う」と言う人だっていたりします。
つまり、同じりんごを食べたとしても、そもそもの好みが人によって全く違うのはもちろん、味わった感想も千差万別で十人十色なんですよね。
そして何を隠そう、マズローの樹に実っているりんごの果実は、とても高いところに身がなっていてなかなか手が届かないので、そもそも皆その存在を気にも留めない(笑)
あるいは、下を向いて歩いてる人は、その実の存在に気づかないこともあるでしょう。
しかも、仮にその存在にもし気付いたとしても、いっけん手が届かないように思えますし、見てくれが大衆ウケしずらい見た目なので、その美味しさを想像できないために、やっぱりもぎとろうとしない人が結果的には多いみたいなんです。
なおかつ、実をもぎ取っていざ食べてみたけれど、実際に口にしてみると食べても硬くて結構食べづらいのがマズローの樹になるりんごです(笑)
でも、僕は先程のような上を向かずに歩くことでりんごが実っていることに気付かないような人や下を向いて歩いているような人にこそ、このりんごを味わってほしい。
そして、できることなら一度食べてみて嫌いになってしまった人たちとも、りんごの美味しさを共有したい。
だから、僕はりんごを少し食べやすくするために自分でもいで、少しだけ手を加えて調理することで出来上がったものを、僭越ながら先程の書籍のような形でお裾分けさせてもらっているんです。
ジュースにしてみたり、ジャムにしたり、コンポートにしてたり、タルトやサラダにしてみたりして。
でも残念ながら、それは僕なりの味付けが施されているので、そもそものりんごの味わいではないんですよね。
りんごの美味しさの真価は、やっぱりそのままのりんごを食べることでしか分かりません。
逆に、実際にそのままのりんごを食べてみることでなぜ僕が調理をしたのかも少しご理解いただけるかも(笑)
いずれにしろ、そのりんごは食べるタイミングでも味わいが違って感じるものですし、ある時は不味く感じても、時間を経て食べればその複雑な美味しさが分かったりします。
大人になってピーマンを食べれるようになるのと一緒ですかね。
それこそ、りんごをポッケに入れて旅するような感覚で一冊だけでもいいのでマズロー書籍をご自分の手元に置いておくと、きっと人生の何処かのタイミングで必ず役に立ってくれます。
なので是非、先程ご紹介した4冊の電子書籍やこの公式サイトで書いているコラムなども参考にしながら、マズローの樹になるりんごを味わってみてください。
そして、もし可能であれば、そのりんごを食べて、たっぷり詰まった栄養をしっかり吸収して、今以上にもっと元気なり、そして、その活力を自分と自分の周囲の大切な人を喜ばせるエネルギーに変えていただけると嬉しいです。
なぜなら、あなたを中心として広がったその輪っかが、あなたの人生をより良いものに導いてくれることにも繋がっていると思うから。
ちなみに、最後にお伝えしておきたいたった一つの注意点は、自分がおじちゃんおばあちゃんになって歯がなくなったり、食べず嫌いが極端になったり、食事制限を強いられるようになったりといった、いろんな理由でりんごが食べられなくなる前に(もしくは味覚が敏感なうちに)、マズローの叡智がぎっしり詰まったりんごたちを味わったほうが良いということですかね(笑)
ということで、そんなこんなでこの自己紹介コラムは以上となります。
ちなみに、Twitter(@tachiki_kitaoka)では、日々の活動報告とマズロー関連のひとり言なども呟いていますので、よかったらフォローしてみてください。
ではでは、最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。
このつたない自己紹介文をぜんぶ読んで下さったあなたの人生が、より良いものになりますように(^^)