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ルフィは自分勝手なのになぜ活躍できるの?マズロー組織論との共通点

ワンピース
自己紹介

 

週刊少年ジャンプで連載されている国民的大人気マンガ「ONE-PIECE」。

僕もあのマンガが大好きで、単行本も全巻持っているのですが、ワンピースにはマズローの語る自己実現に関するエッセンスがたくさん見てとれると思っています。

そのなかでも今回は、マズローの語る「シナジー」「わがまま」とワンピースの関連性について、アレコレ考えてみたいと思います。

 

ルフィがなぜ愛されるのか?

 

ワンピースを読んだことがある方はご存じだと思いますが、主人公のルフィは自分の欲求や衝動に非常に素直です。

計画性など皆無で、あれこれと頭で考えて行動することはありません。

しかも、実際にそのせいで問題を起こすことも少なくないのです(笑)

全体的な視点で一味のメンバーに指示したりすることもなければ、監督のように指揮をとったりすることもなし。

自分の思うがまま、後先考えることなく行動します。

 

そのような意味でも、とても愚直で本能的な性格の持ち主なのですが、そのようなルフィが海賊団のリーダである船長がなぜ務まるのか?

その秘密を解く鍵が、マズローの語る「シナジー」と「わがまま」なのです。

 

シナジーとは?わがままとは?

 

「シナジー」とは、一般的に「相乗効果」と呼ばれる、お互いに良い影響を及ぼし合う効果のことです。

お互いに足を引っ張り合ったり、いがみ合い喧嘩し対立し合う関係性ではなく、手を取り合ってダンスを踊るような感じでしょうか。

シナジーの満ちた関係性においては、お互いがお互いを高め合うような存在であり、個々の枠組みを超えて全体として調和し、豊かなハーモニーを奏でているイメージとも言えるかもしれません。

 

そして、マズローは、シナジーの満ちた理想的な組織ではリーダーは「わがまま」であって良いと考えていて、むしろわがままであるべきだとすら言っています。

なぜなら、シナジーの満ちたチームでは、「自分らしく振舞う」という意味でのわがままが、メンバーに良い影響をもたらすからです。

 

要するに、「利己的」なわがままが、「利他的」な結果を生むんですね。

「自分のため」にすることが、イコール「相手のため」にもなっている。

それと同時に、「相手のため」に行う行動がそのまま「自分のため」にもなっているんです。

 

言い換えれば、自分の気持ちに素直に従い、その欲求を満足させることは、自分も満たし相手も満たすということ。

つまり、「自分勝手」であることで周りに迷惑をかけることなく、むしろそのように振舞うことが周りを活かすことに繋がったり、周りを笑顔にすることになるんです。

 

要するに、「自己中心的」という枠組みに収まりきらない良い相乗効果を生み出すことができるのが、シナジーの満ちたチームにおけるわがままなリーダーがもたらす効果なんですね。

 

しかも、シナジーが実現しているチームにおいては、メンバーはリーダーのわがままを受け容れ、それどころかリーダーのわがままを促進することが大切であるとすらマズローは述べています。

自分の欲求に素直になることをメンバーがリーダーに徹底させることが、チームを成功に導くことになるとも言えると思います。

 

おそらく、ワンピースファンの方々は、ここまでの話を聞いただけで「麦わらの一味」が「シナジーの満ちたチーム」であり、船長のルフィがここで言う「わがままなリーダー」であることは、すでに察していらっしゃると思います(笑)

 

ワンピースに見るシナジーとわがまま

 

冒頭でも触れたように、ルフィは自分の気持ちにとても素直で、一味の仲間に遠慮することなく、自分勝手に行動します。

そういった意味でも、ルフィは「わがままの達人」。

しかし、麦わらの一味のメンバーは、ルフィが暴走することを受け容れています。

というか、「ルフィはああいうヤツだから」と、いい意味で前向きにあきらめていますね(笑)

 

そして、一味のメンバーは、ルフィのわがままを考慮しながら全員で力を合わせ敵と闘うのですが、それにより結果的にいつも全体が調和し大勝利を収めるのです。

 

ルフィは暴走する→仲間がフォローする→なんやかんやで上手くいく(むしろ、ルフィの暴走が話の展開を面白くし、味わい深いものにする)、というストーリーがワンピースにおいてはお決まりの鉄板パターンとなっています。

このストーリー展開や、ルフィも含めたそれぞれのキャラクターの描写や、麦わらの一味のチームワークに、マズローの提唱した「シナジーが実現した良い組織」と「リーダーが発揮するべき理想的なわがまま」のロールモデルが垣間見えると思います。

 

要するに、ルフィと麦わらの一味の関係性を通して、一般的にはネガティブな意味合いをもつ「わがまま」のもつ本当の価値を理解することができるんですね。

言い換えれば、マズローが定義した「真のシナジー」と「真のリーダー」の理想像を理解するヒントが、ワンピースには隠されているということです。

 

マズローの語る自己実現においては、「わがまま」は悪いことではなく、むしろ誇らしくも勇気ある在り方です。

なぜなら、「わがまま」という言葉を、自己中心的という狭いスケール感で切り捨てるのではなく、もっと高い視点で大きく包み込んだ意味合いで捉えているからです。

 

つまり、本当の意味での「わがまま」とは、「自分そのもの」という意味で、「あるがまま」や「そのまま」というニュアンスにおける「我がまま」なんですね。

それは、「我が」「まま」=「自分」の「まま」ということ。

 

もっとも、非常に厳格でストイックなマズローが、理想的なリーダーとしてルフィに100点満点をつけるかは、もちろん疑問が残りますが(笑)

 

いずれにしろ、ワンピースにおける麦わらの一味というのは、ルフィを中心とした色々な個性がそれぞれのわがまま(あるがまま)を思う存分に発揮し、それが調和状態となりシナジーを生むことで全体として成功している優れた実例だと思います。

そして、ワンピースのような漫画に多くの人々が惹きつけられているという事実が、あるがままの個性が調和し合った世界を実はみんなが望んでいるということの裏返しのようにも思えますし、幼少期からワンピースに触れている世代はこの感覚が長けているのではないかなとも個人的には思ったりしています。

 

なお、マズローの語るシナジーやリーダーシップはもっと多面的で複雑な意味をもっているので、ワンピースだけでその本質的な意味を語り切ることはできません。

そういった意味でも、会社経営、組織運営、家族間のコミュニケーションなど、何かしらのコミュニティにおける人間関係に関心のある方は、マズローの語る人間関係論や組織論に触れると、今抱えている問題の解決の糸口が垣間見えるかもしれませんね。

 

私たちにパラダイムシフトを起こしてくれるマズローの鋭い視点と深い考察に触れてみたい方は、拙著『心の底から「やりがい」を感じられる仕事の見つけ方』をご一読いただければ幸いです。

 

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